自動車のマフラにパルス的な背圧を加え、マフラの耐久試験を行う装置です。
法規81/334/EECパルセーションテストの適合確認を行なえます。
法規の定める出力、回転数に調整された車両またエンジンの排出ガスを本装置に全量導き、開閉バルブを経由し外部に排出する構造です。車両またはエンジンを運転状態で接続すると、この開閉バルブを閉じると排気圧力が上昇し、開くと下降します。バルブの開閉によりマフラーに圧力負荷がかかりますが、規定圧力(35kPa)でのバルブの開閉を連続的に規定回数(2500回)まで行います。
PST-7 Pulsation Tester | PDF(466.7 KB) |
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製品情報
標準参考仕様を記載します(これ以外の仕様もご相談ください)。
ハード仕様
No |
項目 |
内容 |
備考 |
1 |
適合エンジン |
・10kW~250kW (最大出力) |
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2 |
主配管 内径 |
・φ50mm±5mm |
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3 |
排ガス温度・圧力 最大定格 |
・最大温度:550℃ ・最大圧力:60kPa |
70kPaで |
4 |
排気圧力センサ |
・測定レンジ:-50kPa~+100kPa ・精度:0.5%FS(±0.5kPa) |
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5 |
排気温度センサ |
・測定レンジ:0~1200℃ ・精度:1%FS(±12℃) |
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6 |
サージタンク |
・容量:30Lまたは40L |
♯MVはオプション |
7 |
開閉弁 |
・開閉速度:0.5秒以内 |
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8 |
バイパス弁 |
・開閉速度:約2~10秒 |
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9 |
安全弁 |
・弁動作:70kPa以上で開 |
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10 |
外部出力 |
・排気圧力・排気温度・開閉弁(ON・OFF) |
電圧出力 |
11 |
並列運転信号接続端子 |
・並列運転用のマスター&スレーブコネクタ |
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12 |
電源 |
・AC 85~110V / 50~60Hz (400VA) ・AC 220~240V / 50~60Hz (400VA) |
発注時指定 |
13 |
外形寸法 |
本体:W:約950,H:約1450,D:約700 (260kg) 操作ユニット:W:230,H:100,D:110 (2kg) |
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機能仕様
No |
項目 |
内容 |
備考 |
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1 |
メイン表示装置 |
表示装置 |
タッチパネル(110×40) |
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測定値表示 |
排気圧力・排気温度・タンク圧力 |
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運転モード |
自動運転・自動排気圧力調整・手動排気圧力調整 |
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設定 |
繰返回数・判定圧力・遅延タイマー・監視レベル |
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運転操作 |
運転開始・運転中止・運転一時停止 |
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手動操作 |
開閉弁の全開/全閉・バイパス弁開閉操作 |
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ステータス |
エラー表示・バルブ位置表示 |
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自動運転工程 |
運転工程をフロー図で表示 |
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2 |
排気圧力自動調整
(手動調整機能あり) |
①車両またはエンジンを試験状態で本機に接続する. ②バイパス弁を全開にして開閉弁を閉じる. ③排気圧力が35~40kPaになるようにバイパス弁の弁開度を調整する. |
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3 |
自動運転機能
※排気圧力調整が完了した場合 |
① 開閉弁を閉じる. ② 排気圧力が35kPa以上になったら開閉弁を開く. ③ 弁開後、規定時間休む. ④ 再度、①~③を規定回数(2500回)繰り返す. ⑤ 終了時は開閉弁、およびバイパス弁は全開となる. |
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4 |
連動運転 |
・本装置は複数台連動が可能. 連動運転は、連動する装置のうち1台がマスター機、他をスレーブ機とし、スレーブ機がマスター機に同期運転をする機能. |
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5 |
監視機能 |
供給エアー (常時) |
・供給エアー圧力の監視 |
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排ガス温度 (常時) |
・排ガス温度が600℃以上で、開閉弁およびバイパス弁を全開. |
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排ガス圧力 (常時) |
・排ガス圧力の監視 運転中:50kPa以上で警告. 常時 :60kPa以上で全弁全開し、調整および運転中止. |
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到達時間 (運転中) |
・開閉弁の閉後、規定圧に到達する時間を監視. |
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圧力回復時間 (運転中) |
・開閉弁:閉後の圧力到達時間の監視 |
計測原理
基本構成図を記載します。
計測事例
外観図を掲載します。
外観図(本体)
外観図(操作ユニット)