脈動流発生装置
PFG-10
製品情報
概要図
一般には既知の流量を発生させる定常流テストスタンドと組み合わせて使用します。
特長
- 脈動流の発生には回転式のクロス流路型回転式シリンダバルブを使用
- ベースとなる基本流量は、バイパス回路のバルブ開度で調整
- メイン流量や圧力は、定常流テストスタンド側で調整
- 脈動発生周波数 20 ~ 400 Hz
仕様
アプリケーション
- エンジン用エアーフローメータの流量テスト
- EGRバルブの流量性能テスト
- エンジンの吸排気系制御用デバイスの性能テスト
FAQ
回転バルブの耐久性はどれ位ですか?
運転条件によって異なりますが,およそ20000時間程度
回転バルブを最高回転で回した場合、どれ位の連続運転ができますか?
最高回転での連続運転は,10分程度としてください.
長時間の連続運転をするときは;
内部の冷却フィンに圧縮空気または冷水を供給し,軸受部を冷却しながら使用してください.
回転バルブの軸受けから漏れませんか?
微量漏れます.ただし,流量精度1%を十分に確保できます.
フォトギャラリー
バルブ半開(1)
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バルブ全開(2) |
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バルブ半開(3) |
バルブ全閉(4) |
脈動流とは?
脈動流とは一般に、目標流量とする定常流に脈動波が載った準定常流れのことをいいます。そのため脈動流を発生させるには、ブロワによる吸引や一定流量を吸引できる定常流発生装置(定常流スタンド)と脈動流発生装置との組み合わせが必要となります。
脈動流の発生にはベースとなる基本流量が流れるバイパスラインと、脈動を発生させる脈動流ラインを並列接続し、ブロワや定常流スタンドで吸引して目標の脈動流を発生させます。厳密な脈動流の定量を要する場合には、流量の制御計測機能を備えた定常流スタンドを必要とします。
脈動流を発生するラインに組み込まれたクロス流路型のシリンダバルブが回転すると、バルブの回転数(実際には回転数の4倍となる周波数の脈動)に応じた断続流が脈動流ラインに発生し、このバルブの下流側でバイパス流と合流して準定常的な脈動流が得られることになります。
脈動波が載った脈動流は更に下流側のバッファータンクで平滑化され、応答性の早い層流型流量計で流量計測されます。
本方式の特長
- バタフライ型の回転バルブと較べてバルブの閉区間を長くとれるため、よりエンジンに近い脈動波を得ることができます。
- シリンダ形状の回転子に十字型の流路(クロス型流路)を設けることにより、高回転のエンジンに対応したより周波数の高い脈動流を発生させることができます。
- 流路が上下流と配管径と同じサイズに設定されているため、回転バルブによる圧力損失を最小限に抑えることができます。