製品情報
特長
- 腐食性の気体・液体に対応可能な圧力センサを採用(一部を除く)
- ゲージ圧・真空圧・絶対圧・差圧および連成圧まで、すべての種類に対応した圧力計をラインナップ
- 高精度・高応答および長期スパン/ゼロの安定性と、目的に合わせた機種選定が可能
- 微圧から超高圧まで、小刻みでワイドなレンジ対応した豊富な機種をラインナップ
- スパンの長期安定性
圧力の種類
ラインナップ
汎用圧力計
気体をはじめ液体や腐食性流体での計測も可能な汎用圧力計です。(ただし、PEN-33-Dを除く)
エコノミー型圧力計 PEN-33
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高精度・高速応答型圧力計 PHN-22
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高精度差圧計 PZ-77
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高精度絶対圧計 PA-88
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プラグイン圧力計
多点圧力計測のアプリケーションでも使えるよう、プラグインモジュールを小型化したモデルです。
要求に応じたキャビネットの製作も可能です。
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モジュール型圧力計 SA-23
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モジュール型圧力計 SA-11-S
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多チャンネルキャビネット (オプション)表示器付きの多チャンネルに対応 |
特定用途向け圧力計
特定のアプリケーションに最適化した圧力計です。
高温用排気圧力計 GCM
特許No.3523206 |
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超高圧圧力計(ディーゼル燃料噴射圧) UHP-808
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感度切替型差圧計 PS-11 (製造中止となっております)
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圧力計測関連機器
エンジンの筒内圧計測に関連した校正器とチャージアンプです。
筒内圧センサ用脈動圧力校正装置 PGT
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チャージアンプ SCH-101 (製造中止となっております)
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セレクションガイド
こちらのページをご覧ください
仕様
諸元
外観図
エコノミー型圧力計 PEN-33 高精度・高速応答型圧力計 PHN-22 超高圧圧力計 UHP-808 |
PEN-33 外付けセンサ
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高精度差圧計 PZ-77 高精度絶対圧計 PA-88 |
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PZ-77,PA-88用 外付けセンサ |
差圧センサ SDP-12
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絶対圧センサ SAP-16
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プラグイン型圧力計 SA-23/SA-11-S |
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感度切替差圧計 PS-11 |
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高温排気用圧力計 GCM |
計測原理
圧力センサの種類
長期にわたる高精度を実現するには、圧力を電位信号に変換する優れたセンサが必要となります。当社の圧力計は、以下の2種類に大別されます。主に高精度のセンサには「作動容量型」、高速応答のセンサには「ストレインゲージ型」を使用しています。
作動容量型圧力センサ(Model PZ-77, PA-88, PS-11)
構造 | 検出ダイヤフラムと電極 |
受圧ダイヤフラムに圧力を印加すると検出ダイヤフラムが「X」だけ変位し、電極と検出ダイヤフラムの間隔「d」も変位します。それに伴い静電容量C1、C2も差動的に変化し、差圧に比例した電圧出力が得られます。差動容量型は温度特性が良好で、過大圧やライン圧にも強く、高精度、長期安定性と多くの利点があります。
ストレインゲージ型圧力センサ(Model PEN-33, PHN-22, SA-23, SA-11-S)
圧力の印加によって変位するダイヤフラム上の「歪」発生個所にストレインゲージをブリッジ型に配置、形成します。ストレインゲージの抵抗値が、ダイヤフラムの変位を検出することによって変化し、圧力に比例した電圧出力が得られます。ストレインゲージ型は主に「半導体拡散型」を使用しています |
校正
圧力基準器校正の歴史
圧力計で最も大事な要素とは、計測値を変化させる圧力印加サイクル、周囲温度変化等のストレス因子に対し:
- 長期に渡って精度変化がないこと
- 精度変化を修正する校正を定期的に実施すること
に重点を置いています。
当社は圧力計業界としていち早く、1979年から国家基準にしたがった圧力計の校正設備を備え、微圧から超高圧に至るまで、常にその時代々に合わせた国家・国際基準に追従した、信頼ある最新の基準圧力校正管理を行っています。
下に示す試験成績書は、当社の基準圧力校正器を、当時(1979年)の「工業技術院計量研究所」で実施した試験成績書です。
トレーサビリティ
トレーサビリティとは一般的に、計測器が校正の連鎖により国家標準に辿り着けることが確かめられていることを示し、計測結果による比較の連鎖を保障するものです。
当社の校正作業に使用する機器類は、以下のトレーサブル機器のいずれかを使用します。
- 「ISO/IEC 17025認定校正事業者が発行する認定シンボル付校正証明書」を有する機器:国際トレーサブル機器
- 「校正機関独自の技術基準による校正証明書」を有する機器:一般トレーサブル機器
ISO/IEC 17025校正への対応
当社の校正作業はすべて「一般校正」とし、自社の技術基準による校正となります。ご要望があれば、当社の圧力計をISO/IEC 17025認定校正事業者に校正依頼し、お渡しするすることが可能です。当社では長期にわたって精度を維持するため、定期的な校正をお奨めしています。
標準器の種類
当社が標準器として使用している重錘型圧力天びんは、高精度圧力を発生することができます。
微圧(1.5kPa)から超高圧(400MPa)まで校正可能な標準器を各種保有しており、±0.018%以内の高精度で圧力計の値付けに応用しています。以下にそれらの供給体系を示します。
当社では上記の標準器をISO/IEC 17025認定校正業者に校正依頼し、トレーサビリティを確保しています。
圧力計の基礎知識
圧力
単位面積当たりに働く法線方向の力。
大気圧
地球を取り巻く大気の重さを圧力に換算した値。標高、温度、気候等様々な条件により「常に変化」します。ゲージ圧・真空圧・連成圧測定は圧力を、「設置した場所の大気圧を基準」として測定します。
絶対真空
物質が全く存在せず、圧力も全く発生しない状態。絶対的なもので、「変化することはありません。」絶対圧計は「絶対真空を基準」として測定します。
ライン圧
大気圧から差圧の基準点までの圧力。差圧計は2点間の圧力差が測定範囲内でも、許容ライン圧を超えると破損することがあります。
1次圧力計
計算値により圧力の絶対的数値が得られる圧力計。液中形圧力計、重錘型圧力天びん等。「重錘型圧力天びん」は特に高精度ですが、保守や管理に手間がかかります。
2次圧力計
1次圧力計を使って目盛り付される圧力計。圧力を電気信号に変換して出力し、応答性が速くて許容圧力も高い等、様々な分野で優れています。「当社の圧力計は2次圧力計に該当します。」