製品情報
特長
- 安価で±0.3%FSの高精度
- 圧力ポート入口での応答性が1ms(T90%)以下の高速応答特性
- ゲージ圧、連成圧、絶対圧モードでは耐腐食性に優れたステンレス製受圧部
- 自動車吸排気計測用では、過大圧力がレンジの4倍となる大きな過大圧力耐性
仕様
圧力測定モード | ゲージ圧(G)、差圧(D)、絶対圧(A)、連成圧(C) |
対象流体 | 気体、液体(差圧は気体のみ) |
圧力測定範囲 | 2.5(kPa)~70(MPa)迄各種レンジあり |
圧力レンジ | 0-2, 0-5, 0-10, 0-20, 0-50kPa 0-100, 0-200, 0-500kPa 0-1, 0-2, 0-5, 0-10, 0-35, 0-70MPa |
精度(%FS) | ±0.3%FS |
アナログ出力 | 0~FS圧力を0~10V電圧出力に変換 |
電源 | AC100V±10%, 30VA |
装置寸法 | W130 x H120 x D230 |
アプリケーション
- 内燃機関のエンジン吸気圧力、排気圧力、ラジエータ水圧、エンジン油圧、クランクケース圧力、吸入空気差圧、トランスミッション等各種圧力計測関連製品
関連製品
計測原理
エコノミー圧力計PEN-33型はストレインゲージ変換方式を使用した圧力計で、すべての計測モードに対応できる圧力計です。 |
PEN-33-xには、圧力センサ内蔵型(圧力計本体にセンサ内蔵)とセンサ外付け型があります。 |
計測事例
試験名称
PEN-33-CによるHCCIエンジンの吸気圧力、吸入空気流量圧力計測例
(慶応大学飯田研究室と共同研究)
計測概要
HCCIエンジンのような新しいコンセプトに基づく燃焼研究には筒内圧、吸気圧、吸入空気流量、排気圧等の圧力計測が重要です。
特にエンジン1サイクル内に起きるこれらの現象を、高速で検知する必要があります。
これらの情報からエンジンの内部で起こる異常燃焼、失火等を把握して燃焼研究します。
従来の圧力計測では1サイクル内で起こる非定常現象は計測不可能でしたが、Sokkenでは配管応答、圧力計測センサの研究を進めてこれを可能にしました。
特に吸入空気流量の瞬時計測は、サイクル内で起こる燃焼情報として重要と考えられます。
説明図
使用機器
筒内圧力:AVL社GM12Dセンサ、司測研SCH-101チャ-ジアンプ
吸排気圧力:司測研PEN-33圧力計(圧力センサは外付け)
吸入空気流量:司測研LFE層流流量計、司測研P7D差圧センサ、DPC-1差圧増幅器
計測結果
結果の考察
HCCIエンジンにおける実測例を示します。
クランク角を720度で表し、吸気圧、空気流量および筒内圧を計測しました。
吸気圧は拡散型ストレインゲージセンサを吸気弁入口に直接マウントし、吸入空気流量は層流流量計を吸入ポートに直接取り付けて応答遅れを無くしています。
層流流量計の差圧は周波数応答性、約500Hzまでの平坦な差圧センサを使用しています。
参考文献
基盤計測とエンジン適用の最先端 No12-07SYMPOSIUM資料 2008/1/22
自動車技術会 計測・診断部門委員会