PMフィルタ自動計量システム
AH500E
近年のディーゼルエンジン技術の進歩や排気後処理システムの改善により、PMエミッションはますます低減化の傾向にあり、これに伴いフィルタで捕集されたPMの重量測定には、細心の注意を払った微小重量の精密秤量が求められています。
米国MTL社が提供するオートハンドラは、PMフィルタの超精密秤量をロボットシステムで行う目的で開発された製品です(EPA 40 CFR 1065に準拠)。
計量対象のフィルタをキャリアに装填し、このキャリアをオートハンドラのインプットサイロへ収納します。計量用のソフトウェアを立ち上げるとオートハンドラはここからフィルタの載ったキャリアを取り出し、IDコードを解読するバーコードリーダーのところまで運びます。
その後計量を行う度、フィルタを載せる天秤の秤量台のところまでオートハンドラのアームが正確に移動します。
資料ダウンロードあり
Autohandlerカタログ | PDF(425.0 KB) |
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AH500Eカタログ | PDF(201.3 KB) |
製品情報
特長
- 米国EPA 40 CFR 1065に準拠し、WLTP、Euro 6の規定を遵守した計測システム
- 秤量のロボット化によるメリット
1) 日常のランニングコスト低減が図れる
2) 秤量環境にふさわしい深夜等の計測時間を指定できる
3) 人為的エラーを排除し、処理能力を大幅にアップできる
・バーコード付きフィルタによるデータ管理 |
・品質管理用NISTトレーサブル標準分銅 |
・静電除去用ファラデーパン |
・天秤に装着時のファラデーパン |
・ソフトウエア画面(メニュー) |
・ソフトウエア画面(秤量結果) |
仕様
適応フィルタサイズ | φ47mm ・ PT47:PTFEフィルタ ・ GP47:グラスファイバフィルタ |
フィルタの最大収納枚数 | 300枚 |
温度、露点、大気圧計測 | 内蔵 |
適応推奨精密天秤 | Metler Toledo:XP2U,XPR2U Sartorius:SE2, ME5, SC2, MC5 注)不適合機種:Sartorius SE2-F |
秤量の再現性 | 0.25μg以内(基準分銅) |
0.65μg以内(MTL PT47) | |
操作 | 専用ソフトウエアによる操作とフィルタ管理 |
フィルタの静電気除去法 | ファラデーパン |
浮力補正 | 自動 |
電源 | AC200V, 50/60Hz, 1300VA |
装置寸法 | W 950, H 914,D 660mm |
アプリケーション
- CVSトンネル(マイクロトンネル含む)のPM捕集フィルタ管理
FAQ
米国公定機間への納入実績はありますか?
EPA(米国環境保護庁)とCARB(カリフォルニア大気資源局)へ納入実績があります。
設置条件はありますか?
原則地上階に設置し、周囲からの振動影響を受け難い基礎工事が必要です。
精密秤量を行うには何を管理する必要がありますか?
1) 温度コントロール
2) 露点コントロール
3) 流速コントロール
4) 浮遊粒子のコントロール
5) 振動影響排除対策
推奨オプション
計量チャンバ
計測原理
PMフィルタの計量を完全にロボット化した秤量システムで、精密秤量の誤差(人為的も含む)を最小限に留めると共に、濾紙に印刷されたバーコードによりフィルタの取り違えない管理を可能にします。ファラデーパンで静電影響を最小限に抑え、浮力補正を自動的に行って1μg以内の再現性を保証しています。